ここでは、私なりの製作工程をまとめたいと思います。「私なり」というのがポイントです。「限られた道具」で、「初心者でも」、なんとか「見栄えのする竿」を作り上げるための工程です。
先輩の皆様にはぜひアドバイスをいただきたいと思っています。また、後々、新たな発見があった場合などには、随時更新していこうと思います。

設計図を作る

何本継ぎの竿にするのか、どこで竹を切るのか、印籠芯の長さをどうするか、といった竿の出来上がりを決める工程です。継ぎ竿はコンパクトにまとめられる利点がありますが、継いだ箇所に負荷が集中しやすいというデメリットもあります。このデメリットを補うために、どの位置に印籠を入れるか、また補強をするかといったことも考える必要があります。

切り組み

設計図に基づいて実際に竹材を切っていきます。いわゆる教科書に記載のある「切り組み」の工程は、上述した全体の設計を含む工程になります。しかし、私のような素人には目測であたりをつけることは難しいと感じたので、設計の工程は分けて考えようと思っています。
ここでは、設計図に基づいて竹材を切る工程とします。

矯め(ため)

これは竹に熱を加えて曲がりを修正する工程です。私の場合、生の竹が手に入るような環境ではないので、あらかじめ火入れ修正されたものを購入しています。ここでは竹を切り、この後様々な加工をしますが、加工前の最終仕上げとして軽く矯めを行います。

糸巻き、糸締め(糸決め)

文字通り竹に糸を巻く工程になります。なぜ糸をまくのかというと、竿として使った場合に、負荷が集中する場所を補強するためです。では、竿のどの部分に負荷がかかるかというと、竿を継いだ部分になります。印籠芯の両端部分に最も負荷がかかることになります。この部分に糸を巻き付けて補強します。そして、糸を巻いた部分に新うるしを塗って固めます。
この糸巻き、糸締めの工程は、この後に印篭芯を入れるために竹の内径を削りますが、この際に竹が割れないようにする目的もあります。

印籠芯の加工

タナゴ竿のように、全体が細身の竿の場合、印籠芯にはカーボンソリッドを使うのがよいでしょう。本当は印籠芯には矢竹を使うのですが、細くて材料自体がないこと、手間がかかることから、カーボン芯で仕上げます。矢竹を使用する場合には太さを調整するために表面を最小限削り、漆を何回か塗り重ねて仕上げます。カーボン芯は設計図に基づいた長さにカットします。カットには細目のホビーノコを使うと切りやすいです。

印籠芯の取り付け、すげ口の加工

込み(凸側)は、各パーツの竿尻側の端に印籠芯を固定します。必要な太さ、深さに竹の内径を削ります。芯の固定には、しっかりと固着させるために、2液性のエポキシ接着剤を使用します。
次にすげ口(凹側)の内径を削っていきます。こちらも必要な太さ、深さに削っていくのですが、削りすぎると緩くなってしまうので、慎重に少しずつ芯がぴったりおさまる太さ、深さに削ります。

手元の加工

竿の持ち手になる部分の加工です。糸を飾り巻きにして滑り止め加工を行ったり、雫型に丸くしたり、根の太い部分を差し込んで持ち手にしたり、様々な方法があります。今回は、しずく型に丸く整形したいと思います。

竿全体のバランス確認、矯め

竿を継いでみて、竿の曲がり具合などを確認します。ここまでくると、大きな修正は難しくなります。最後に竿がまっすぐになっているか確認します。これまでの作業工程の中で多少のゆがみが発生していることがあります。これを、修正するために矯めを行います。糸の部分にはすでに塗料を塗っているので、あまり熱しすぎると溶けてしまったりするので、ごく弱火で微調整を行う程度にします。

糸巻き仕上げ、胴塗り

いよいよ最終工程です。糸巻き仕上げは、糸を巻いた部分の仕上げになります。華やかな模様を研ぎ出しで表現したりできる部分で、竿の印象をつけられる作業になります。私の場合は、まだ模様を描くほどの余裕はないので、シンプルに黒色の新漆で仕上げたいと思います。仕上げの作業としては、塗料を塗っては水砥ぎ、塗っては水研ぎを、糸の凹凸がなくなり滑らかになるまで繰り返します。
最後に胴塗りですが、竿全体を新うるしで吹き塗りします。この際の色は、竹の風合いが残るように透、淡透などの色を選ぶとよいでしょう。

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